【DiSC®事例】現場で実践して効果を出すDiSC®活用術

DiSC®の行動特性をわかりやすく

杉原氏が所属する㈱船井総合研究所は国内最大級の経営コンサルティング企業であり、杉原氏自身も高い実績を誇るベテラン経営コンサルタントである。今回の事例は「経営コンサルタントとしてDiSC®を使ってどのようにクライアント企業の実績を上げ、社員の意識を変革することができるのか」を紹介したいと、抱負を述べられている。
また、「今回は、私の視点からDiSC®をわかりやすく情報加工して伝達させていただきます。そして、大切なことは一人の人間の中にはDiSC®のそれぞれの要素がすべて備わっており、そのウェイトが違うだけであって、全ての人が素晴らしいということをきちんと伝えておくことです」と、DiSC®を使うに当たっての姿勢を述べられている。

行動特性別のコミュニケーション力向上

杉原氏は、DiSC®がコミュニケーションツールとして、また営業力・接客力を高めるアセスメントとして非常に優れていることを、実際のコンサルタント経験を通じて確信されているようだ。
　たとえば、DiSC®を接客に活用する場合、顧客の行動特性をDiSC®によって把握し、それぞれの行動特性に対応した接客法を駆使することによって、企業の接客力を確実に引き上げることができると強調された。
「組織コミュニケーション力においても、『 D 』『 i 』『 S 』『 C 』が、お互いの行動特性とその価値観を尊重し合い、補完し合うことによって、さらに上位の共通目標に進むことができる」と、 DiSC®の持っている可能性について言及された。

新人育成とメンター制度への導入で成果を上げる

とくに杉原氏の事例レポートで注目されたのは、DiSC®を活用した効果的な新人育成法と、DiSC®のメンター制度への導入であった。

新人育成の「モチベーションアップ法」や「目標管理法」では、行動特性別にどのような言葉を新人社員にかけていったらよいのかを、あるいは、目標管理を立てさせたらよいのかを語られている。

「たとえば、『 D 』の強い新人に対しては、『お前に任せた』『チャレンジしろ！』などという言葉をかければ、新人の胸に響きます。最初に基本的なことを伝えたら、あとは放っておけば、一人でがんばります」と、「 D 」の育成法を紹介された。

そして、DiSC®をメンター制度に導入することによって、社員の定着率を大幅に向上させ、企業の収益アップを実現したケースを紹介された。「メンター・メンティのDiSC®の行動特性を合わせることにより、同じ価値観を持ったメンターからのアドバイスなら気持ちも分かり合えるので、メンティは会社の風土にも納得し、安心してその職場に定着して働くようになります。従ってメンター、メンティの行動特性を明らかにするDiSC®をメンター制度に導入すれば、大きな成果を上げることができるでしょう」

杉原氏の事例レポートは、経営コンサルタントとしての豊富な実績をもとにして語られただけに、企業外部からどのようにDiSC®アセスメントを提案したらよいのか、その豊かな可能性を教えてくれている。

参加者アンケートより感想抜粋

• 企業内メンター制度でメンターとメンティの行動特性を合わせることの重要さを理解できました。
• 人事の社内トレーナーとして、コミュニケーションを学ばせてもらいました。
• 事例をまじえた、プロとしての研修のお話は、ただ感心するばかりでした。

2013年11月27日