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聖マリアンナ医科大学病院 看護部 師長DiSCインストラクター   枡田三枝子氏

組織内でDiSC®と「リーダーシップの効果性8要素」を
12年かけ、共通言語化した有効性について

【DiSC®事例】組織内でDiSC®と「リーダーシップの効果性8要素」を12年かけ、共通言語化した有効性について

聖マリアンナ医科大学病院 看護部 師長DiSC®インストラクター  
枡田三枝子氏
藤原多鶴子氏

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グループ学習と実践を繰り返して

聖マリアンナ医科大学病院の看護師教育は、トップ層から看護師の最前線まで、個人と組織の能力開発をテーマに、 12年前から「リーダーシップセミナー」「DiSC®」を導入、成果をあげている。
同病院のキャリア開発プログラム「エキスパートコース」は、毎年4月から始まり翌年2月まで続く研修スケジュールが組まれている。「参加者は最初に看護師長の面談を受け、コース参加に対する本人の意欲を確認し、5月末から研修をスタートします。看護部長が求める人材像、看護師像について講義、さらにDiSC®理論の学習により、自分の傾向、強みや弱みを理解しています。その後HRD社から『リーダーシップの8要素の講義と実習』を受けました」
7月からは、病棟も異なりDiSC®特性も異なるメンバーでグループが編成されて、第1回のグループ学習を実施している。ここでは、DiSC®を踏まえた自己紹介に始まり、「効果性の8要素」の評価とその理由についてディスカッションし、次回のグループワークに向けて各人がコミットメントを提示している。このグループワークを踏まえて2週間実践活動を行うという。

質の高い看護を提供するために「DiSC®」「8要素」を活用

 「2回目のグループワークでは、研修生に自己の課題、問題の洗い直し、方策の検討などを実施、うまくいった点、いかなかった点、疑問点などを『効果性の8要素』の視点から発表してもらい、最後にコミットメントを行います。このコミットメントには上司が参加、上司の視点から研修生の実践状況について述べることで、研修生は自分の状況について一層理解が深まっていると思います」
 こうした実践活動を5回繰り返し、「効果性の8要素」の項目ごとに研修結果を比較すると、これまでに次のような点が明らかになっているという。
 「8要素のうち『明確なビジョン』『冒険』『責任』の自己肯定感が右肩上がりに大きく変化していきました。最終評価表では、『自己の課題が明確に述べられている』『取り組みについて具体的に述べられている』『8要素とDiSC®を活用して記載されている』の3点から評価するとともに、実際の行動についても評価したところ、『十分できている』が90%以上に達していました」
 枡田看護師長は、「効果性の8要素」「 DiSC®」が組織内で共通言語化されるまでを振り返り、現場で指導する副師長への教育、講義内容の再検討、看護部内での「 8要素」の意識的な使用などについてレポートされた。
 「今後の課題としては、個々人の能力を高めるのはもちろん、チームとして24時間安全・安心な、質の高い看護の提供のために『効果性の8要素』と『 DiSC®』を活用していくことが必要だと思っています」

2015年06月02日

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