【DiSC®事例】コミュニケーション研修での活用
パナソニック株式会社 人材開発カンパニー
主幹 小島 正裕氏
パナソニック株式会社 人材開発カンパニー
主幹 小島 正裕氏
各研修ツールとしてDiSCを導入
人材開発カンパニーは、パナソニックグループの人材育成を担当し、全社横断的な研修のほか、各事業部門のマネジメント研修、技術研修、マーケティング研修を手掛けており、受講者は年間では述べ約8万3000人にのぼる。人材育成に当たっては創業者である松下幸之助の「モノをつくる前に人をつくる」という考えを受け継いでいるとのことだ。
「いま、パナソニックのビジネスはBtoCからBtoBへとシフトしており、ソリューションを提供できる人材を育成する必要に迫られています。その意味でもコミュニケーションの重要性は従来以上に高まっています」と、小島氏は語 っている。
同社のDiSC®を用いた研修には、新入社員、入社2 ~ 3年、中堅社員向けに『コミュニケーション基礎』がある。また、部課長から経営幹部には、SMDP(Senior Management Development Program)がある。
「コミュニケーション基礎では、自分の行動特性を理解した上で、他人を理解しコミュニケーションすることがいかに大切なのかにフォーカスをしています。研修時間は午前9:00 ~午後5:30で、午前中は話す・聞くといったコミ ュニケーション基本スキルについてロールプレイング等を取り入れながら行います。午後からはその発展としてDiSC®を中心とした研修を進めていきます」
同時に、解釈が極端になるケースが見受けられるという指摘もあります。したがって、受講者自身が普段から実感している行動特性をグループで討議し、そこから得られる気づきや学びも大切にして欲しいと言っています。
さらに、お客様、上司、同僚など仕事上で関わり合いのある人から受講者にとってのキーパーソンを選んでもらい、その人がDiSC®のどの要素が強いかを自分で考えて、今までと同じような接し方で良いのか、今後は変えていく必要があるのかなどを検討する時間を持つようにしています」
コミュニケーション基礎研修の受講者アンケートによると、DiSC®の内容の信頼度は高く、他人とのコミュニケーション改善ツールとして非常に有効であると感じているという。
「これからの課題としては、部課長クラスへDiSC®と親和性の高いコーチング研修を導入し付加価値を高めることや、グローバルや職能の違いによるデータを蓄積・分析することで多くの貴重なデータを活用することなどが挙げられます。
今後はDiSC®をフルに活用し、自己理解から他者理解だけでなく、組織運営へと展開を図ることができればと考えています」と、小島氏は、今後の展望を語られている。
2015年06月02日