【イベント開催レポート】「ニッチトップ企業に必要なイノベーションとは何か?」
~旧態依然とした企業文化から脱却せよ~
去る2024年5月15日(水)、コモレ四谷 タワーコンファレンスにて、「ニッチトップ企業に必要なイノベーションとは何か?」~旧態依然とした企業文化から脱却せよ~と題した業界特化・対面形式によるイベントを開催しました。
(※文章内の肩書は2024年5月15日当時のものです)
本記事では、活発な意見交換が行われた当日の様子を開催フラッシュレポートとして、ご紹介します。当日の模様を余すことなくお伝えする、フルレポートもご用意しておりますので、ご関心のある方はダウンロードください。
今こそ変革の時!他社事例に学ぶ、ニッチトップ企業のカルチャー変革
昨今、イノベーションが成否のカギを握るビジネス界で、企業文化に注目する機運が高まっています。
とりわけニッチトップ企業においては、シェア率の高い専門分野を持ち、安定的な経営基盤を築いている一方、新規事業などイノベーションが生まれにくい環境であることや、企業文化が時代の変化に追いつけていないなど、様々な悩みに直面しています。
そこで今回は、日本で「グローバルニッチトップ」とよばれる企業やそれを目指す企業の皆様にお集まりいただき、旧来の企業文化からの脱却を目指して変革を進めていくための対面交流イベントを企画しました。
各社が抱えている課題をいかに人事領域からアプローチし、改善していくのか。まずは3つの講演から変革の事例と時代の潮流を学びました。
まず初めは弥生株式会社の前山 貴弘さんに「『過去の積上げ』がそこかしこに存在する組織を変える取組とは?」と題し、自身が代表取締役に就任されて以来取り組んできた社内改革についてご紹介していただきました。時代の流れに追い付いていくためには、世間に色濃く認識されている同社の基盤事業だけでは不十分だと考え、変革に着手されている姿は参加者の方々にも強く響いた様子でした。
続いて「上司からの指示・命令のない組織はうまくいくのか?GMO グローバルサイン・HD の挑戦」と題し、GMO グローバルサイン・ホールディングス株式会社の田中 里子さんにお話ししていただきました。”自律分散型組織”への組織構造を目指した変革の取組み取り組みに、参加者の方々からは驚きの声が上がりつつも、感銘を受けていたようでした。
基調講演の最後は株式会社ライズ・コンサルティング・グループより中司 佳輔さんと佐藤 司さんに「ニッチトップ企業に必要なイノベーションとは何か?」と題して、成功ポイントと人的資本経営についてお話していただきました。まずはグローバルニッチトップ大国であるドイツと日本のニッチトップ企業それぞれの特性を比較し、見習うべき点や課題を解説。そして、本業への注力だけでなく新規事業へ挑戦する重要性と、その成功に必要な意思決定や環境整備について説明していただきました。
現在、新規事業へ取り組みたくても課題を抱えているという参加者の方もおられ、多くの学びを得られたようでした。
業種の異なる企業との交流が刺激となり、新たな挑戦への後押しに!
その後は参加者を3つのグループに分けて意見交換を行ったのち、全員で円を囲みナレッジを共有し合いました。
例えば“西陣織からウェアラブルIoTへ事業を変革した企業が、短期間で、国内シェアNo.2まで上り詰めた軌跡”や、“エッジAIプラットフォームで国内シェアNo.1である企業が、創業前から描いていたビジョン”など、他社の状況から自社との共通点を見出したり、逆に全く異なる発想・経験から刺激を受けたりするなど、実りある時間となったようでした。
最後は立食形式で懇親会も開催しました。終了時間ギリギリまで笑顔と意見交換の絶えない会となり、業種は違っても、同じニッチトップ企業として切磋琢磨するつながりを構築できた方も多くいらっしゃったように思います。
ここで、ご参加いただいた企業の方からの感想を一部ご紹介します。
・異業種の方と交流すると新たな発想を得られて非常に良いですね。同様の悩みを抱えている企業の方とは共感しつつも、思考を整理することができ良い学びとなりました。ぜひ次の機会もあれば参加したいです。
・今日お会いした皆さんの取り組みに刺激を受けました。今後の成長を考えるうえでイノベーションは必須ですが、実現のためにはこれまでの常識を根底から変える必要があり、まさにそれが当社が直面している課題だと痛感しました。
本イベントの詳細を余すところなくお伝えするレポートを別途ご用意しています。
基調講演で語られた内容はもちろん、意見交換会で発表された参加企業様の事例もご紹介しています。今後このようなイベントの機会があればぜひ参加してみたいという皆様、ぜひご一読ください。
ダウンロード資料はこちら
URL:https://survey.hrdgroup.jp/zs/cPCOmS
2024年05月15日