組織カルチャー変革のその先へ
- 自律分散型組織マネジメントへの取り組み事例 -
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社 HR戦略室 室長
田中 里子氏
登壇者のご紹介
ゲストスピーカー
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社 HR戦略室 室長
田中 里子氏
Tanaka Satoko
ITベンチャー(エンジニア/人材開発/ マネジメント)、インフラ業界(企画開発/人事)を経て、2015年にGMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社に入社。
HR戦略室を立ち上げリードを務めると共に、組織横断での全社カルチャープロジェクトに関わる。
モデレーター
HRDグループHRD株式会社 執行役員シニアコンサルタント
久保田 智行
Kubota Tomoyuki
京都大学大学院修士課程にて社会心理や労働意識について研究したのち、大手人材事業会社で、セールス、広報、人事などを幅広く担当。2007年にHRD株式会社に参画。組織・人材開発のコンサルタントとして、チーム形成やマネジメント力の強化、セールス力向上などのテーマで、経営・事業リーダー、人事部門を支援している。現在は、DiSCアセスメント事業の責任者として、最新の日本語版アセスメント開発とその普及を推進。アセスメントを活用した実践的な心理的安全性向上プログラムを開発するなど、現場の課題に応じたソリューション提供を得意としている。
時代や市場の変化にともない企業が変革を求められるとき、組織カルチャーから根本的に変えなければいけない場合があります。しかしながら、組織に根付いた風土がすでにある中で、組織カルチャーを一変することは容易ではありません。そんなとき、人的資本にフォーカスした組織構造を採用することで、変化に強い組織カルチャーが育っていくことがあります。
当セッションでは、GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社よりHR戦略室 室長の田中 里子氏に登壇頂き、同社が取り組む組織変革の事例についてお話頂きました。
まずセッション前半でお話頂いたのは、同社が5年かけて組織カルチャー変革のロードマップを策定し、新たなカルチャーへ、組織をドラスティックに変えるに至った背景についてです。
同社では、2017年より、「組織の在り方の変化」「社員の在り方の変化」という2つの軸を掲げ、組織のカルチャー変革に取り組みはじめました。5年の月日を経て、新たな指針を「One GlobalSign Way」として体系化し、ついに2022年1月に新たな組織カルチャーへシフトしました。
まず経営層が取り組むべきことと、管理職との対話を通じて構築すべきことがあり、そこで決めた物事を、どう社員に落とし込んだかといったポイントをお話頂きました。
セッションの後半にご紹介頂いたのは、同社が新たな組織構造として「自律分散型組織」を採用し、組織のカルチャーを実際に変革してきた具体的な方法についてです。「自律分散型組織」は、人的資本にフォーカスした組織構造であり、社員の間に上下関係はなく、役割に応じた責任や権限をそれぞれ持つ、という考え方がベースにあります。
実際に組織のカルチャーを変革していく局面では、仕事の進め方や、個々の社員に期待する行動様式なども変わることが多くあります。同社でも、これまでのヒエラルキー型の組織構造は合わないと判断し、新たな組織カルチャーに最適な組織構造を検討した結果、「自律分散型組織」を選択することになりました。
そうした組織カルチャー変革の最前線に立ってきた田中氏は、「経営と一体になって組織開発を進める機会は貴重な経験」としながらも「社員の人生を左右しかねない怖さもある」と心中を明かします。「自律分散型組織」を運営する上でのポイントや、人事評価制度の改変方法、苦労した点など、GMO社が2017年より培ってきたノウハウについて、たっぷり語って頂きました。
組織のカルチャーをドラスティックに変えるためには、どのようにロードマップを描き、困難をどう乗り越えて行けばよいでしょうか。組織のカルチャー変革に挑んでいる方にとって、当セッションは示唆に富んだ45分になるでしょう。詳細が気になる方は、ぜひ下記より動画をご視聴ください。
動画申し込みURL:https://survey.hrdgroup.jp/zs/XcBqyq
2023年01月27日